ヤブコウジ(薮柑子・十両)



05.11.16

シイやカシの茂る照葉樹林の下で生きる植物のため、地面に水平に這わせた茎をきわめてゆっくりと成長させながら、さし込む光が少しでも多い場所を探していて、葉の寿命も相当長く少なくとも数年間は同じ葉をつけ続ける。一方、ようやく実らせた果実は、鳥などの種子散布者が見つけてくれるまで、できるだけ長くつけている。ヤプコウジが「お目出度い」といわれるのは、このようにいつまでも同じ葉と同じ実をつけ続けるその姿が、私たちに「永遠の生命」を感じさせてくれるから、というこです。

小谷戸の里のトイレ横の花壇で万両の下で赤い実をつけていた。茎も伸ばさず、「ずいぶん遠慮しているんだな」と思いながら万両の幼樹と勝手に決め付けていました。




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