舞岡公園の昆虫図鑑


アズチグモ

   クモ類 カニグモ

   大きさ ♀ 6-8mm ♂ 2-3mm
   時 期 6-9月
   分 布 本州・四国・九州・沖縄

   後方が膨らんだ形の腹部を持った、第1脚・第2脚が長いクモ。
   メスは緑白色、オスは小さくて赤褐色。脚や胸部・腹部に斑紋のある個体もいる。
   花の上で、脚を広げて獲物を待ち伏せる。


05.8.24

20番田んぼの流れのふちで。人(猫)面クモを見つけた。あとでアズチグモの白型であることをネットで知った。

カニグモ科のアズチグモも花や葉の陰に潜んで獲物を捕らえる待ち伏せ型のクモ。体長は雄が二、三ミリ、雌が七ミリ前後、体色は黄色または白色。この体色変化は同一個体のクモで起こる。理由は、まだよく分かっていないが、紫外線の吸収量とのかかわりを推定して観察した報告がある。昆虫は人間には見えない紫外線が見える。ヘチマやドクダミの花を昆虫の視覚と同じに見える紫外線写真で撮ると、花粉や蜜(みつ)のある部分は紫外線を吸収して黒く、周辺部の花弁は紫外線を反射して白く写る。昆虫は花の黒く見える部分を目指せば、迷わず蜜にたどりつける。  同じ花の上にいるアズチグモの紫外線写真では、花の中央部にいる時は黒く、周辺の花びらや葉の上にいる時には白く写っている。アズチグモは昆虫の視覚に合わせて体の紫外線吸収量を変え、姿を隠していると推定される。この変化、体の色が変わることと直接結びついているわけではないそうで、体色の変化はいまだに謎のままである。(やまぐち動物物語 クモ類4 (中国新聞2004/6/23))






05.9.9

水車小屋前の草原に群生するキツネノマゴの花についていた。






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